ブログ|合同会社スギテック

オフィシャルブログ

第14回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

~プロの技で建物が生まれ変わる🏠✨~

 

 

「家の外壁がちょっと古く見える…」
「雨漏りが心配…」

そんなときに頼りになるのが、
コーキング工事です🔧🌈


💡 1|外壁の“つなぎ目”こそ命綱

外壁のパネルやサッシのすき間には、
風・雨・温度差による“動き”があります🌦️

この動きを吸収してくれるのが、コーキング材!💪
伸び縮みする性質で建物を守る、まさに“クッション役”なんです✨

もしコーキングが劣化してしまうと、
雨水が侵入し、内部の断熱材や構造にダメージを与えることも💦
だからこそ定期メンテナンスがとても大切なんです🏗️


🧑‍🔧 2|プロの技術が光る瞬間

コーキングは“見た目の美しさ”にも大きく関わります🎨

マスキングテープでラインを引き、
均一な厚みで仕上げる――その正確さはまさに職人芸✨

職人の手さばき一つで、
「ピタッと真っ直ぐに整った目地」が完成する瞬間は感動ものです😲🌟

完成後のツヤ・色合い・直線美。
それは単なる補修ではなく、“美の仕事”でもあるんです🏠💖


🌿 3|コーキング工事で叶える“長持ちする住まい”

新築のようにキレイになった外壁を見て、
「こんなに変わるんだ!」と驚くお客様も多数🌈✨

コーキング工事は見た目を整えるだけでなく、
耐久性・防水性・遮音性までアップ💪💧

長く安心して暮らせる家づくりには、
定期的なメンテナンスが欠かせません🏡🌸


🌟 4|まとめ:美しさも安心も、“すき間”から生まれる

コーキング工事は、建物を守り、見た目を引き立てる大切な仕事🔧✨

細部にこだわるプロの技が、
毎日の暮らしを支えています😊🌈

次に外壁を見たとき、
その“きれいなライン”に少し注目してみてください👀💖
そこには、職人の想いと丁寧な仕事が詰まっています🏠✨

 

 

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第13回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

~見えないけれど、建物を守るヒーロー✨~

 

 

家やビルの外壁を見たとき、
目地(すき間)の部分にある“ゴムのような線”を見たことはありませんか?

あれこそが、建物を守る大切な存在――
コーキングなんです✨


1|コーキングとは?

コーキングとは、外壁や窓まわりなどのすき間を
“専用のシーリング材”で埋める工事のことです

雨水の侵入や、風・ホコリの入り込みを防ぎ、
建物の寿命を延ばす役割があります☔️

さらに、外壁の「ひび割れ」や「温度変化による伸縮」も吸収し、
建物を長く美しく保つサポートをしてくれます✨


2|職人の手で仕上がる“ミリ単位の技術”

コーキング工事は、一見シンプルに見えて実はとても繊細

・下地処理
・養生(マスキング)
・充填
・ならし

この流れを丁寧に行うことで、
見た目も機能も“完璧な仕上がり”になります️✨

プロの職人は、温度や湿度、材料の硬化時間まで計算して施工
その正確さこそ、建物を守る要なんです


3|コーキングの劣化は「家のSOS」

長年住んでいると、コーキングは紫外線や雨風で劣化していきます☀️
ひび割れや剥がれを放っておくと、
雨漏りや断熱性能の低下の原因に

定期的な点検・打ち替えを行うことで、
快適で安全な住まいを保つことができます✨


4|まとめ:コーキングは“建物のバリア”

コーキング工事は、
目立たないけれど、暮らしの安心を支える大切な仕事

雨や風から家を守り、
美しい外観を長く保つ――
それがコーキング職人の誇りです

あなたの家の“ヒーロー”は、
実は外壁のすき間に潜んでいるかもしれません✨

 

 

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第12回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

~変遷~

 

外壁目地・サッシまわり・笠木・バルコニー…建物の切れ目を守る最後の砦がコーキング(シーリング)。
この仕事は、材料・工法・管理の進化とともに、「雨を止める」だけの時代から、耐久・美観・省エネ・記録までを包含する“外皮性能の仕事”へと広がってきました。現場視点で、主要トピックを年代順に整理します。


1|〜1970s:創世期—“止水”が使命の時代

  • 材料の主役:油性パテや初期の弾性シーラント。可塑剤移行や汚染、耐候に課題。

  • 納まり:2面接着の概念が浸透前で、3面接着による早期破断や剥離が頻発。

  • 品質管理:職人の経験と勘が中心。記録文化は未成熟。

キーワードは**「とにかく漏らさない」**。寿命や美観は二の次でした。


2|1980–1990s:普及・標準化—PU/シリコーン時代の到来

  • 材料の世代交代ポリウレタン(PU)とシリコーンが普及。密着性・耐候の指標が明確になり、用途分けが進む。

  • 納まりの進化バックアップ材/ボンドブレーカーによる2面接着が標準化。目地寸法(幅×深さ)設計も一般化。

  • 住宅・外装の変化:ALCやサイディングの普及で、目地総延長が増加。シーリングは“工程の要”に。

  • 管理:試験・規格への意識が高まり、プライマーの適合・養生時間の管理が現場に定着。

**「正しく設計して、正しく打つ」**という“型”が日本の現場力として形成されました。


3|2000s:高意匠・長期保証の時代—ノンブリード&変成シリコーンへ

  • 材料の多様化:**変成シリコーン(MS)**が台頭。塗装適合・汚染抑制(ノンブリード)で意匠外壁に対応。

  • 美観要請:多彩色サイディング・タイルで色合わせ/艶管理が重要に。打ち替えでもラインの通りが価値。

  • ライフサイクル打ち替え周期を見込んだ設計・積算が浸透。保証や定期点検メニューが整備され始める。

  • 安全・工程:高所作業の安全基準強化、足場解体前の全数検査・是正文化が定着。

**「止める+魅せる」**へ。汚れ・白化・ブリスター対策が当たり前に。


4|2010s:外皮性能×メンテナンス—気密・省エネ・記録

  • 外皮性能との接続:高断熱住宅や改修で気密(C値)が注目。サッシまわり・断熱ラインで気密シールの重要度が上昇。

  • 長寿命化:高耐候・可動大対応の製品を採用、増し打ち/打ち替えの判断基準が明確化。

  • 記録の標準化:**写真台帳・ロット管理・気象条件(露点・湿度・下地温度)**の記録が発注者要件に。

  • 診断ツール:水分計・赤外線・付着テストなど事前診断が前提になり、増し打ちNGの判断も“根拠を示す”時代へ。

「性能と履歴で語る」。工事の品質は、仕上がり+データで評価されます。


5|2020s:人手不足・環境配慮・DX—“再現性”が競争力

  • 省人化と均一化治具・ノズル・自動攪拌などでビード形状の均質化。教育動画・手順書が若手育成の核に。

  • 環境配慮低臭・低VOC、既存塗膜・石材への汚染抑制がさらに強く要請。

  • デジタル管理:現場アプリでロット・プライマー時間・気象・位置を紐づけ、検査・保証へ直結。

  • 外装更新需要:大規模修繕・リフォーム市場の拡大で、打ち替え工事の比重が増加。長期の外装計画と連動。

**「同じ品質を、誰がやっても出せるか」**が選ばれる条件に。


技術のアップデート(要点だけサクッと)

  • 材料の適材適所

    • シリコーン:耐候◎/塗装×が多い → 石材・金属・ガラス周りなど

    • PU:密着◎/上塗り前提 → 躯体・サイディングで

    • MS:塗装◎・汚染抑制○ → 意匠外壁のオールラウンダー

  • 納まりの原則2面接着(バックアップ材/ボンドブレーカー)、幅:深さ ≈ 2:1目安、最小深さを確保。

  • 気象判断露点差・湿度・下地温度でGo/No-Go。降雨・結露は厳禁。

  • 塗装適合:可塑剤移行・表面エネルギーに留意し、相性確認→試験→採用が鉄則。


発注者の“いまのニーズ”はここにある

  1. 長期耐候と保証:規格適合・ロット・試験記録まで証拠一式で提示。

  2. 美観の再現性:通り・角の立ち・色合わせ・艶。班ごとの差が出ない運用

  3. 工程・安全:足場解体前の全数検査→是正、高所安全・近隣臭気配慮の徹底。

  4. LCC提案:打ち替え周期・㎡/m単価・足場共用のライフサイクル最適化


現場の“やりがい”はこう進化した

  • 即時性の快感:均し一発でビードが決まる、雨後に漏れゼロ報告が届く。

  • 職人技の可視化:通り・角の立ち・気象判断が記録と評価に直結。

  • チーム力:段取り・下地づくり・安全養生を秒で噛み合わせる面白さ。

  • 長期貢献:自分の仕事が10年後の雨漏りゼロに効くという誇り。


これからの10年:コーキング工事は“外皮マネジメント”へ

  1. BIM/図面連携:目地設計・可動量・仕様が設計段階で確定→現場に自動配信

  2. 性能保証の細分化:材料保証+施工品質保証検査データの三位一体。

  3. 環境・健康配慮:低臭・低VOC、廃材の分別・リサイクルの標準化。

  4. 省人・省スキル:治具・プロファイルノズル・プリフォーム材で均一品質を実現。

  5. LCC最適の提案力:足場共用や外装全体と束ねた長期メンテ計画で選ばれる。


「止める・ついていく・魅せる」を、データで再現する

創世期の“止水一択”から、いまは耐久・美観・安全・記録までを一体で届ける時代。
2面接着・適材適所・気象判断・記録という“型”を磨くほど、
**選ばれる理由(ニーズ)**と、続ける力(やりがい)が同時に強くなります。
コーキング工事は、これからも建物の寿命と暮らしの快適
を底上げする“外皮エンジニアリング”です。🧰

 

 

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第11回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

~やりがい~

 

外壁目地、サッシまわり、笠木、庇、バルコニー…
建物の動く・合わさる・切れるところを守る最後の砦がコーキング(シーリング)。
雨仕舞い・気密・断熱・美観に直結するため、発注者のニーズは精度と耐久へ、
現場の**やりがいは“漏らさない・決める・魅せる”**へと深まっています。
ここでは実務目線で、いま求められている価値と仕事の醍醐味を整理します。


1|まず押さえる:コーキングの価値軸 🧭

  • 防水・気密:雨漏り・結露・浸入風の抑制。

  • 可動追従:躯体の伸縮・歪みに割れず、剥がれずついていく。

  • 美観・仕上げ:見切り線、色合わせ、艶感で仕上がりの格を上げる。

  • ライフサイクル打ち替え時期を延ばす材料選定と施工精度。

一言でいえば、「止める・ついていく・魅せる」を再現できるかが勝負。


2|発注者別の“リアルなニーズ” 📌

ゼネコン・工務店・管理組合

  • 長期耐候と保証(○年保証・準拠規格・試験記録)

  • 納まり適合(2面接着・バックアップ材・ボンドブレーカーの徹底)

  • 工程遵守(足場解体前の全数検査・是正)

  • 塗装との適合(塗装可否・可塑剤移行対策)

オーナー・リフォーム施主

  • 雨漏り再発ゼロカビ臭の抑制

  • 色・艶・目地ラインの美しさ(既存意匠との調和)

  • 工期短縮・騒音/臭気配慮・近隣対応

ビルメン・PM

  • 年間補修計画への落とし込み(劣化優先度、㎡単価・m単価)

  • 写真台帳・材料ロット・プライマー使用記録の整備


3|材料の“適材適所”と設計の勘所 🧪

  • シリコーン:耐候◎・可塑剤に影響されにくい/塗装×(上塗り不可が多い)。

  • ポリウレタン(PU):密着◎・塗装◎/紫外線で劣化しやすく上塗り推奨

  • 変成シリコーン(MS):耐候○・塗装◎・オールラウンダー。

  • ブチル等:仮設・目地内併用など用途限定

設計の要点

  • 2面接着が原則(3面接着は割れ・剥離の原因)。

  • バックアップ材/ボンドブレーカーテープで2面化を確保。

  • 目地寸法の目安:幅:深さ ≈ 2:1(目安)、最小深さ6〜8mm、過深にしない。

  • 増し打ち/打ち替えの判断:既存が脆化・剥離なら原則打ち替え。健全で上塗り適合なら限定的に増し打ち


4|“強いコーキング会社”の提供価値🧩

  1. 下地診断力:可動量・亀裂・チョーキング・含水を見極め、増し打ちNGも言える。

  2. 気象判断と段取り露点・湿度・下地温度を見て打設可否を決める(結露NG/降雨前後の養生)。

  3. 規格準拠と記録:プライマー待ち時間、タックフリー、養生剥がし時刻をロット番号付きで台帳化

  4. 仕上げの均質性ビード形状・目地の通り・角の立ちを全班で揃える。

  5. 色合わせ:多彩色サイディングやタイル目地に近似色や多色打ちで対応。


5|“やりがい”が生まれる瞬間✨

  • 職長・施工

    • 逆V字や入隅でビードが一発で決まる快感。

    • 大雨後に「漏れなかった」と連絡が来る達成感。

  • 検査・品質

    • 2面接着/深さゲージ/はみ出しゼロで指摘なしを更新する誇り。

  • 営業・積算

    • 打ち替え/増し打ちの説明力で価格以外で選ばれる手応え。

  • 若手育成

    • マスキング・絞り・均しの手元からの成長が目に見える喜び。

共通するのは、“雨を止め、仕上げを美しく”がその日のうちに結果で返ること。


6|よくある“つまずき”と回避策 🧯

  • 3面接着 → バックアップ材不足/テープ忘れ。必ず2面化(写真で証跡)。

  • プライマー省略 → 早期剥離。メーカー指定プライマー必須、塗布量・乾燥時間を記録。

  • 深さ過多/不足 → 可動追従×。深さゲージバックアップ材径で管理。

  • 塗料との相性不良 → ベタつき・割れ。塗装可否を材料選定時に確認。

  • 気象無視 → ブリスター・白化。露点計算・湿度・下地温度でGo/No-Go判断。

  • 可塑剤汚染 → 汚れのにじみ。ノンブリード材を選択。


7|“今日から使える”チェックリスト ✅

現調・見積

  • 目地種類(躯体・サッシ・タイル・サイディング)/可動量の推定

  • 既存材質・劣化度・剥離の有無/塗装有無と相性

  • 足場・高所作業計画/近隣養生・臭気対策

施工

  • 既存撤去→清掃→プライマー2面化→充填→均し→養生剥がし

  • ロット・プライマー時間・気象の記録/写真台帳

  • 仕上がり検査(通り・欠肉・気泡・端部処理

引渡し

  • 材料明細・ロット・施工面積/m、写真台帳

  • 保証条件(可動・塗装・清掃)と次回点検時期の明示


8|“提案が通る”3プラン(Good/Better/Best)💡

  • Good(標準):MS系打ち替え+2面化徹底、標準色、保証○年。

  • Better(高耐候):ノンブリードMS/上塗り併用、UV対策、意匠色合わせ。

  • Best(長期・美観重視):高耐候+可動大対応、多色仕上げ・見切り金物併用、年次点検パック付き。
    → 各プランにm単価・想定耐用・再補修時期を添える。


9|安全・コンプラも“品質”の一部 🛡️

  • 高所・墜落防止:足場点検・フルハーネス・工具落下対策。

  • 薬剤・VOC:換気・防毒マスク・肌露出対策、カートリッジ廃棄の分別。

  • 近隣配慮:臭気・洗浄水・養生剥がし時間の告知。


10|KPIで“価値”と“やりがい”を可視化 📊

  • 品質:再漏水率(12か月)、剥離/ひび発生率、是正件数

  • 生産性:打設m/人日、手戻り率、天候起因ロス率

  • 顧客:クレーム率、レビュー/NPS、再依頼率

  • 安全:ヒヤリハット是正率、休業災害ゼロ日数


11|ニーズは“選ばれる理由”、やりがいは“続ける力” 🌟

コーキング工事は、建物の弱点を確実に守り、仕上がりの格を上げる仕事。
2面接着・適材適所・気象判断・記録という“型”でニーズに応えるほど、
「雨が止まった」「見た目が締まった」という即時の手応えがやりがいに変わります。
**雨を止め、寿命を伸ばし、仕上げを美しく。**その再現性が高い会社ほど、次の指名が集まります。

 

 

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第10回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

~“長持ち仕上げ”~

コーキングを長持ちさせる鍵は、断面設計・下地処理・気象管理、そして塗装工程との連携。現場で効く“勘どころ”を、季節運用・素材別にまとめました。


断面と動きの設計

  • 2:1ルール(幅:厚)を基本に、最少6mm確保

  • 入隅・開口角増し厚+R仕上げで応力分散

  • ALC/縦目地低モジュラスで伸び代を確保

  • タイル目地シール=仕上げ。色番合わせと汚れにくい艶が肝


下地処理の質で寿命が決まる

  • 撤去粉塵・離型剤・油分機械ケレン+アルコール脱脂

  • 金属:ST2〜3ケレン→防錆プライマー

  • モルタル:脆弱層を落としてフィラーで段差補正

  • 窯業サイディング目地底の防水紙損傷に注意⚠️


季節別・気象管理️

  • :過軟化・流れ防止→目地冷却・早朝/夕方施工、希釈禁止

  • :硬化遅延→露点差+3℃以上結露面NG低温対応材

  • 雨前後含水面・濡れ戻りを避け、プライマー有効時間厳守


塗装との連携

  • 塗装可否MS/PU=多くは可シリコン=不可が基本(専用プライマー例外あり)

  • 工程順シール→硬化→上塗りが原則(可塑剤移行の影響を回避)

  • 艶設計:外壁3〜5分艶で波打ち・段差を目立たせない

  • 低汚染上塗りを選ぶと雨筋が出にくい


よくあるトラブル事例と処方箋

  • 端部からのピンホール:ならし不足→端部押さえ+二度ならし

  • ブリード(ベタつき/汚れ吸着):可塑剤移行→低ブリード材+上塗り

  • 早期剥離:プライマー漏れ/有効時間超過→再ケレン・再プライマー

  • 色ムラ:充填後の指触で表面荒れ→乾燥までノータッチ


内装・水回りの勘どころ

  • 浴室防カビシリコン、通気・乾燥時間を確保

  • キッチン・洗面変成シリコン(MS)で後塗装可、油分除去を入念に

  • 床見切り/巾木低モジュラス薄塗りで開き防止


安全・品質・環境

  • 換気・火気厳禁(溶剤系)/臭気対策

  • VOC配慮材低ブリードの選定

  • 写真台帳:撤去→プライマー→充填→仕上げ→膜厚を段階記録


料金と見積りの考え方

  • m単価(撤去・養生・充填・ならし含む)×延長足場高所/難所係数

  • 色番指定・低ブリード・防カビはオプション明記

  • 保証範囲(割れ/剥離・年数・面積)を書面化


現地調査チェックリスト✅

  • 目地幅/深さ、動きの大きさ、既存材の種類

  • 方位(南/西=紫外線強)、近接汚れ源(幹線道路・工場)

  • 上塗り予定の有無と塗料系統

  • 雨仕舞(サッシ下・水切り上)と逃げの確保

  • 足場動線・高所作業の安全計画


まずはご相談を

割れてきたかも?」「どの材が正解?」と感じたら、断面設計と材料相性から丁寧にご提案。
三面接着ゼロ設計×塗装連携で、長く美しくを標準化します。✨

 

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第9回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

~“打ち替え”~

外壁の目地やサッシ周りは建物の関節。ここが切れると、雨水浸入→下地腐食→仕上げ劣化が一気に進みます。私たちは打ち替え前提で設計し、三面接着防止・下地適合プライマー・断面設計を徹底。見た目と防水を同時に底上げします。✨


コーキングの役割

  • 防水:雨水・結露の侵入ストップ

  • 追従:温度伸縮・地震・風揺れに伸びて戻る↔️

  • 緩衝:異種材料の段差・振動を吸収


適材適所の材料選び

  • 変成シリコン(MS):外壁の標準。塗装可・ブリード少・密着◎

  • シリコン:浴室・水回り向け。基本“塗装不可”(要注意)

  • ポリウレタン:柔らかく追従性◎、上塗り前提の外装で

  • 低/高モジュラス:動き大=低モジュラス、固定部=高モジュラス

  • 防カビ配合:水回り・北面・日陰で効果的

迷ったら「上塗りの有無」「日射・動きの大きさ」で選定すると失敗が減ります。


打ち替え vs 増し打ち

  • 打ち替え:既存撤去→清掃→プライマー→新規充填(基本はコレ)

  • 増し打ち:既存が健全・厚み確保可・相性適合のときだけ

目地底はバックアップ材/ボンドブレーカー三面接着を禁止。ここが生命線。


標準施工フロー(外壁サイディング)️

  1. 既存撤去(カッター・ペンチ)→粉塵除去

  2. 養生(マスキング)→プライマー塗布

  3. バックアップ材(深さ調整)→充填(カートリッジ/ソーセージ)

  4. ヘラならし(端部押さえ・角増し厚)→養生撤去硬化養生

  5. 必要に応じ上塗り(塗装可材のみ)

断面設計目安:幅:厚み=2:1、最小厚6mm以上、角はRでクラック抑制。


サッシ周りのコツ

  • 水切り・下端は排水の逃げを確保(止水しすぎ禁止)

  • 既存はみ出し可塑剤溶剤NG、機械ケレン+脱脂で密着確保

  • 金属面は防錆プライマーを先行️


よくあるNGと回避策➡️✅

  • 三面接着→早期破断 → バックアップ材/テープで二面化

  • プライマー省略→剥離 → 適合銘柄有効時間内

  • 薄塗り→裂け → 規定厚端部押さえ

  • 不適合材→ベタつき・ブリード → MS系+低ブリードを選定

  • 雨天・結露施工→泡・剥離 → 露点差乾燥面を確認️


見積り比較で見るポイント

  1. 撤去の有無(打ち替え/増し打ち)

  2. プライマー銘柄相性

  3. 断面寸法(幅・厚・バックアップ材)

  4. 材料グレード(MS/PU/シリコン・低モジュ・防カビ)

  5. 上塗り前提か(塗装仕様と整合)

  6. 保証(割れ/剥離の年数・範囲)️


メンテ目安⏳

  • 外壁目地:10〜15年(日射・方位で短縮)

  • サッシ回り:7〜12年(動き・紫外線で変動)

  • 浴室:5〜8年(使用環境依存)


まずは無料診断へ

目地の割れ・隙間・汚れが見えたらサイン。幅・厚・材質まで踏み込んだプランで、長持ち×美観を実装します。✨

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第8回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

どうやって行うの?コーキング工事の流れ

当社のブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、実際のコーキング工事がどのような流れで行われているのか、現場での作業手順をステップごとにわかりやすくご紹介していきます。

「コーキングって、どんな道具を使って、どんなふうに進めていくの?」
そんな疑問をお持ちの方にも、きっと参考になる内容です。


◆ 基本の流れはこの6ステップ!

コーキング工事は、見た目以上に繊細で技術のいる作業です。
外壁の耐久性や防水性能にも大きく関わるため、ひとつひとつの工程を丁寧に進めることがとても大切です。

以下が、一般的なコーキング工事の手順です。


【1】既存コーキングの撤去

まず最初に行うのが、古くなったコーキング材の撤去です。

時間の経過とともに、コーキング材は固くなり、ひび割れたり剥がれたりして、本来の防水性能や柔軟性を失ってしまいます

そのため、専用のカッターやスクレーパーなどの工具を使って、しっかりと古い材料を取り除くところからスタートします。

この作業を丁寧に行わないと、新しいコーキング材がうまく密着せず、仕上がりにも大きな差が出てしまうため、非常に重要な工程です。


【2】清掃と下地処理

次に行うのが、コーキングを打ち込む前の「下地の整備」です。

撤去した後の目地には、ゴミやホコリ、カビの残り、微細な粉塵などが付着しています。
これらを放置したまま施工すると、密着不良や剥がれの原因になります。

ブラシやエアダスターでしっかりと清掃したのち、必要に応じてプライマー(下塗り材)を塗布します。
このプライマーは、コーキング材と下地の密着力を高める接着剤のような役割を果たしてくれます。


【3】マスキングテープの貼り付け

次に、目地の両脇にマスキングテープを丁寧に貼っていきます

これは、コーキング材が施工面以外にはみ出してしまうのを防ぎ、仕上がりをまっすぐ美しく見せるためのひと手間です。

見た目の美しさだけでなく、後の塗装工程にも影響を与えるため、細かいところまできちんと貼ることが重要です。


【4】コーキング材の充填

いよいよコーキング材の打ち込みです。
専用の「コーキングガン(シーリングガン)」を使って、目地に材料を均一に充填していきます

ここで大事なのは、「すき間なく」「ムラなく」「空気を入れない」こと。

充填が甘いと、防水効果が落ちたり、乾燥後に中が凹んでしまったりするため、職人の腕と経験が問われる場面でもあります。


【5】ヘラでならして仕上げ

コーキング材を充填した後は、ヘラを使って表面をなめらかに整えていきます

この作業は「ならし」や「押さえ」とも呼ばれ、目地にしっかり密着させつつ、見た目もキレイに整える大切な作業です。

力加減や角度、押すスピードなどに職人の技術が光る工程で、最終的な仕上がりに大きく影響します。


【6】マスキングテープをはがして完了

ヘラでならし終えたら、乾く前にマスキングテープを丁寧にはがします

乾燥後に剥がしてしまうと、テープと一緒にコーキング材が切れてしまうため、タイミングがとても重要です。

あとは乾燥養生の時間をとって、完全に硬化すれば工事完了です。
使用するコーキング材によっては、完全硬化に24~48時間かかる場合もあります。


◆ 作業はシンプルでも、プロの技術が光る

こうして見ると、「なんだか簡単そう」と思われるかもしれませんが、
実はこの一連の作業には、細かな技術と経験が必要不可欠です。

・どれだけ丁寧に古い材料を撤去するか
・下地処理をどこまでやるか
・マスキングの貼り方
・材料の打ち込みの“角度とスピード”
・乾燥前の処理のタイミング

すべてが仕上がりに直結するため、“プロの丁寧な施工”と“簡易的なDIY”とでは大きな差が生まれてしまうのです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

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第7回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

どんな種類があるの?コーキング材のいろいろ

今回のブログでは、コーキング工事に使われる「コーキング材」について、わかりやすくご紹介していきます。

前回、コーキングとは“建物のすき間を埋めることで雨水や空気の侵入を防ぐ”重要な工事だというお話をしましたね。

では、実際にそのすき間を埋めるためには、どんな材料が使われているのでしょうか?
実は、コーキング材にもいくつかの種類があり、場所や目的に応じて使い分ける必要があります。


◆ コーキング材って何が違うの?

「どれもすき間を埋めるだけなんじゃないの?」と思われがちですが、コーキング材にはそれぞれ得意・不得意があるんです。

たとえば、浴室のように常に湿気がある場所、外壁のように紫外線や雨風にさらされる場所、屋内の一時的な補修…
どの現場でも同じ材料を使えばいいというわけではありません。

それぞれの性質をよく知って、“適材適所”で選ぶことが長持ちする秘訣です。


◆ 主なコーキング材の種類と特徴

【1】シリコン系

  • 主な用途:キッチン・浴室・洗面所など水まわり

  • 特徴:高い耐水性と防カビ性。湿気に強く、長期間弾力性を保ちます。

注意点:表面がツルツルしていて塗料が乗らないため、塗装との相性が悪いのが難点。外壁や屋根など「塗装を施す場所」には不向きです。


【2】ウレタン系

  • 主な用途:外壁目地・ALC・コンクリートなどの建物外部

  • 特徴:高い密着性と柔軟性があり、上から塗装も可能。耐久性も十分。

注意点:紫外線に弱く、塗装で保護しないと劣化しやすいため、仕上げ塗装が必須です。逆にいえば、塗装前提の工事には非常に相性が良い素材です。


【3】変成シリコン系

  • 主な用途:外壁・屋根まわり・サッシ・目地など

  • 特徴:シリコン系とウレタン系の“良いとこ取り”。塗装も可能で、紫外線や水にも強い。万能型の材料として多くの現場で使われています。

ポイント:近年の住宅建築や改修現場では、変成シリコンが主流になりつつあります。施工後に塗装する場合や、長期間の耐候性が求められる現場におすすめです。


【4】アクリル系

  • 主な用途:仮設建物・屋内の簡易補修・短期間の使用を想定した場所

  • 特徴:コストが安く施工も手軽。ただし耐久性や防水性は低めで、常設にはあまり向きません。

注意点:屋外や高温多湿の環境では劣化しやすいため、本格的な工事には不向きです。


◆ 使い分けが建物を長持ちさせるカギ

このように、コーキング材にはそれぞれの特性があります。
間違った材料を選んでしまうと、すぐに割れたり、はがれたり、カビが発生したりしてしまうことも…。

そのため、私たちプロの現場では、建物の構造・環境・素材の相性・仕上がりの要望などをしっかりと考慮して、最適な材料を判断して使用しています。

お客様には見えにくい部分かもしれませんが、この“見えない判断力”こそがコーキング工事の品質を大きく左右するポイントなのです。


◆ まとめ

コーキング材はただの「すき間埋め材」ではありません。

  • 水回りにはシリコン系

  • 外壁には変成シリコン系やウレタン系

  • 屋内の仮補修にはアクリル系

といったように、場所に応じた適切な材料選びが、建物の保護と長寿命化につながります。

 

 

次回もお楽しみに!

 

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第6回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

 

 

コーキング工事の鉄則とは?~見えない技術で建物を守る職人の心得~

今回は、前回の「歴史編」に続き、**コーキング工事の“鉄則”**についてお話しします。

コーキング工事は一見シンプルな作業に見えますが、失敗すれば雨漏り・カビ・劣化の原因になる、非常に責任の重い仕事です。

ここでは、施工のプロが日々心がけている“現場の掟”を5つに分けて解説します。


鉄則①:下地処理をおろそかにしない

 

コーキング材の密着力は、下地の状態に大きく左右されます。施工前には:

  • 汚れ・ホコリの除去

  • 油分や水分の乾燥

  • 剥離部のサンダー処理

などを徹底し、必要に応じてプライマー(接着促進剤)を丁寧に塗布することが基本中の基本です。

「ここを手抜きした職人は信用されない」と言われるほど、重要な工程です。


鉄則②:適材適所で材料を選ぶ

 

一口にコーキング材といっても、種類はさまざま。

  • ウレタン系:可動部分向き。塗装可能。

  • シリコン系:耐候性抜群だが塗装不可。

  • 変成シリコン:両者のハイブリッドで多用途。

  • アクリル系:室内向け。安価だが耐久性は低い。

現場環境・使用部位・動きの有無・塗装の有無などを考慮し、最適な材料選定が品質の決め手になります。


鉄則③:適切な厚みと幅を守る

 

コーキングは、単に隙間を埋めるのではなく、伸縮に耐える“弾性の層”をつくることが目的です。

  • 薄すぎる → すぐに破断・剥離

  • 厚すぎる → 乾燥不良・表面硬化だけで内部は未硬化

特に**目地幅10mm以上の場合は二面接着(底にバックアップ材使用)**が鉄則です。


鉄則④:温度・湿度・天候に注意する

 

  • 高温時 → 硬化が早く、作業時間が短くなる

  • 低温・多湿 → 硬化不良や白化の原因に

  • 雨天施工 → 接着不良、仕上がりにムラ

特に外壁や屋根まわりでは、天候と時間帯の見極めが品質の差を生むポイントです。


鉄則⑤:仕上がりの美しさは“職人の顔”

 

  • ヘラでのならしの角度と圧力

  • マスキングテープの貼り方・剥がすタイミング

  • 押さえすぎず、ゆるすぎず

これらのバランスが、“ムラのない美しい目地”につながります。施主や管理者が最初に目にするのは、この「見た目」。
つまり、仕上がりがそのまま職人の信頼を決めるのです。


まとめ:コーキング工事に妥協は禁物

 

コーキング工事は、建物の“最後の守り”。
だからこそ、「見えないところで差が出る」「小さな工程が命取りになる」仕事です。

鉄則を守る=建物を守ること。
それを肝に銘じた職人の手が、今日も誰かの暮らしを支えています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

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第5回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

 

コーキング工事の歴史~建築とともに歩んだ“密閉の技術”~

今回は、建物の目地や隙間を埋めることで水密性・気密性を保つコーキング工事の歴史に注目してみましょう。

目立たない作業ですが、その存在は建築の進化と密接に関係しており、時代ごとに進化してきた“封じる技術”なのです。


■ コーキングとは何か?

 

まず、コーキング工事とは、建物の外壁やサッシまわりなどにできる「目地(すき間)」を、弾力性のある材料(コーキング材)で埋める工事のことを指します。

  • 水の侵入を防ぐ(防水性)

  • 隙間風を遮る(気密性)

  • 揺れや伸縮による建材のひび割れを吸収(追従性)

  • 美観の維持(化粧目地)

そのため、コーキングは**建築物の耐久性を左右する“最後の砦”**とも言える存在なのです。


■ 古代の“すき間埋め”から始まった

 

コーキングの歴史は、実は古代文明までさかのぼります。

  • 古代エジプトやローマでは、石造建築の隙間にタールや粘土を使用

  • 木造船の隙間には麻縄や松脂(ロジン)を詰めて防水処理

これらがいわば“コーキングの原型”。つまり、「隙間を埋めて守る」という発想は、人類共通の知恵でもあるのです。


■ 近代建築の登場とともに進化

 

20世紀初頭、鉄筋コンクリート造やプレキャスト工法の登場により、パネル同士の目地・継ぎ目が増加。これを埋めるための材料として、コーキング材の需要が一気に高まりました。

  • 1950年代:油性パテやアスファルト系シーリング材が普及

  • 1970年代:ウレタン・シリコン系シーリング剤の開発

  • 1980〜90年代:耐久性・弾性を追求した高性能シーリングへ

  • 2000年代以降:ノンブリード・低汚染・環境対応型の製品が主流に

こうして、コーキング材は時代ごとに建築技術や環境課題に合わせて進化してきたのです。


■ 現代における“コーキング”の役割

 

現在の建物は、気密性・断熱性・耐震性・意匠性のすべてが求められる時代。コーキングは単なる目地処理ではなく、以下のような分野にまで応用が広がっています。

  • 高層ビルや複層ガラスの接着

  • パネル間の可動目地処理

  • 外断熱工法での防水シール

  • 太陽光パネルの取付部シール

コーキングの品質が、建物の寿命や資産価値に直結することは、もはや常識となりつつあります。


■ まとめ:コーキングは“建物の呼吸”を守る技術

 

建築が変われば、コーキングの役割も変わる。
コーキングの歴史は、まさに建物を快適・安全に保つための“縁の下の技術”の進化の記録です。

次回は、そんなコーキング工事を行ううえで欠かせない「鉄則」について、現場目線でお話ししていきます。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

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