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第10回マンション外壁コーキング 完全マスター講座

皆さんこんにちは!


スギテック、更新担当の中西です。

 

~“長持ち仕上げ”~

コーキングを長持ちさせる鍵は、断面設計・下地処理・気象管理、そして塗装工程との連携。現場で効く“勘どころ”を、季節運用・素材別にまとめました。


断面と動きの設計

  • 2:1ルール(幅:厚)を基本に、最少6mm確保

  • 入隅・開口角増し厚+R仕上げで応力分散

  • ALC/縦目地低モジュラスで伸び代を確保

  • タイル目地シール=仕上げ。色番合わせと汚れにくい艶が肝


下地処理の質で寿命が決まる

  • 撤去粉塵・離型剤・油分機械ケレン+アルコール脱脂

  • 金属:ST2〜3ケレン→防錆プライマー

  • モルタル:脆弱層を落としてフィラーで段差補正

  • 窯業サイディング目地底の防水紙損傷に注意⚠️


季節別・気象管理️

  • :過軟化・流れ防止→目地冷却・早朝/夕方施工、希釈禁止

  • :硬化遅延→露点差+3℃以上結露面NG低温対応材

  • 雨前後含水面・濡れ戻りを避け、プライマー有効時間厳守


塗装との連携

  • 塗装可否MS/PU=多くは可シリコン=不可が基本(専用プライマー例外あり)

  • 工程順シール→硬化→上塗りが原則(可塑剤移行の影響を回避)

  • 艶設計:外壁3〜5分艶で波打ち・段差を目立たせない

  • 低汚染上塗りを選ぶと雨筋が出にくい


よくあるトラブル事例と処方箋

  • 端部からのピンホール:ならし不足→端部押さえ+二度ならし

  • ブリード(ベタつき/汚れ吸着):可塑剤移行→低ブリード材+上塗り

  • 早期剥離:プライマー漏れ/有効時間超過→再ケレン・再プライマー

  • 色ムラ:充填後の指触で表面荒れ→乾燥までノータッチ


内装・水回りの勘どころ

  • 浴室防カビシリコン、通気・乾燥時間を確保

  • キッチン・洗面変成シリコン(MS)で後塗装可、油分除去を入念に

  • 床見切り/巾木低モジュラス薄塗りで開き防止


安全・品質・環境

  • 換気・火気厳禁(溶剤系)/臭気対策

  • VOC配慮材低ブリードの選定

  • 写真台帳:撤去→プライマー→充填→仕上げ→膜厚を段階記録


料金と見積りの考え方

  • m単価(撤去・養生・充填・ならし含む)×延長足場高所/難所係数

  • 色番指定・低ブリード・防カビはオプション明記

  • 保証範囲(割れ/剥離・年数・面積)を書面化


現地調査チェックリスト✅

  • 目地幅/深さ、動きの大きさ、既存材の種類

  • 方位(南/西=紫外線強)、近接汚れ源(幹線道路・工場)

  • 上塗り予定の有無と塗料系統

  • 雨仕舞(サッシ下・水切り上)と逃げの確保

  • 足場動線・高所作業の安全計画


まずはご相談を

割れてきたかも?」「どの材が正解?」と感じたら、断面設計と材料相性から丁寧にご提案。
三面接着ゼロ設計×塗装連携で、長く美しくを標準化します。✨

 

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