-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2025年11月 日 月 火 水 木 金 土 « 10月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
皆さんこんにちは!
スギテック、更新担当の中西です。
~やりがい~
外壁目地、サッシまわり、笠木、庇、バルコニー…
建物の動く・合わさる・切れるところを守る最後の砦がコーキング(シーリング)。
雨仕舞い・気密・断熱・美観に直結するため、発注者のニーズは精度と耐久へ、
現場の**やりがいは“漏らさない・決める・魅せる”**へと深まっています。
ここでは実務目線で、いま求められている価値と仕事の醍醐味を整理します。
目次
防水・気密:雨漏り・結露・浸入風の抑制。
可動追従:躯体の伸縮・歪みに割れず、剥がれずついていく。
美観・仕上げ:見切り線、色合わせ、艶感で仕上がりの格を上げる。
ライフサイクル:打ち替え時期を延ばす材料選定と施工精度。
一言でいえば、「止める・ついていく・魅せる」を再現できるかが勝負。
長期耐候と保証(○年保証・準拠規格・試験記録)
納まり適合(2面接着・バックアップ材・ボンドブレーカーの徹底)
工程遵守(足場解体前の全数検査・是正)
塗装との適合(塗装可否・可塑剤移行対策)
雨漏り再発ゼロ・カビ臭の抑制
色・艶・目地ラインの美しさ(既存意匠との調和)
工期短縮・騒音/臭気配慮・近隣対応
年間補修計画への落とし込み(劣化優先度、㎡単価・m単価)
写真台帳・材料ロット・プライマー使用記録の整備
シリコーン:耐候◎・可塑剤に影響されにくい/塗装×(上塗り不可が多い)。
ポリウレタン(PU):密着◎・塗装◎/紫外線で劣化しやすく上塗り推奨。
変成シリコーン(MS):耐候○・塗装◎・オールラウンダー。
ブチル等:仮設・目地内併用など用途限定。
設計の要点
2面接着が原則(3面接着は割れ・剥離の原因)。
バックアップ材/ボンドブレーカーテープで2面化を確保。
目地寸法の目安:幅:深さ ≈ 2:1(目安)、最小深さ6〜8mm、過深にしない。
増し打ち/打ち替えの判断:既存が脆化・剥離なら原則打ち替え。健全で上塗り適合なら限定的に増し打ち。
下地診断力:可動量・亀裂・チョーキング・含水を見極め、増し打ちNGも言える。
気象判断と段取り:露点・湿度・下地温度を見て打設可否を決める(結露NG/降雨前後の養生)。
規格準拠と記録:プライマー待ち時間、タックフリー、養生剥がし時刻をロット番号付きで台帳化。
仕上げの均質性:ビード形状・目地の通り・角の立ちを全班で揃える。
色合わせ:多彩色サイディングやタイル目地に近似色や多色打ちで対応。
職長・施工:
逆V字や入隅でビードが一発で決まる快感。
大雨後に「漏れなかった」と連絡が来る達成感。
検査・品質:
2面接着/深さゲージ/はみ出しゼロで指摘なしを更新する誇り。
営業・積算:
打ち替え/増し打ちの説明力で価格以外で選ばれる手応え。
若手育成:
マスキング・絞り・均しの手元からの成長が目に見える喜び。
共通するのは、“雨を止め、仕上げを美しく”がその日のうちに結果で返ること。
3面接着 → バックアップ材不足/テープ忘れ。必ず2面化(写真で証跡)。
プライマー省略 → 早期剥離。メーカー指定プライマー必須、塗布量・乾燥時間を記録。
深さ過多/不足 → 可動追従×。深さゲージとバックアップ材径で管理。
塗料との相性不良 → ベタつき・割れ。塗装可否を材料選定時に確認。
気象無視 → ブリスター・白化。露点計算・湿度・下地温度でGo/No-Go判断。
可塑剤汚染 → 汚れのにじみ。ノンブリード材を選択。
現調・見積
目地種類(躯体・サッシ・タイル・サイディング)/可動量の推定
既存材質・劣化度・剥離の有無/塗装有無と相性
足場・高所作業計画/近隣養生・臭気対策
施工
既存撤去→清掃→プライマー→2面化→充填→均し→養生剥がし
ロット・プライマー時間・気象の記録/写真台帳
仕上がり検査(通り・欠肉・気泡・端部処理)
引渡し
材料明細・ロット・施工面積/m、写真台帳
保証条件(可動・塗装・清掃)と次回点検時期の明示
Good(標準):MS系打ち替え+2面化徹底、標準色、保証○年。
Better(高耐候):ノンブリードMS/上塗り併用、UV対策、意匠色合わせ。
Best(長期・美観重視):高耐候+可動大対応、多色仕上げ・見切り金物併用、年次点検パック付き。
→ 各プランにm単価・想定耐用・再補修時期を添える。
高所・墜落防止:足場点検・フルハーネス・工具落下対策。
薬剤・VOC:換気・防毒マスク・肌露出対策、カートリッジ廃棄の分別。
近隣配慮:臭気・洗浄水・養生剥がし時間の告知。
品質:再漏水率(12か月)、剥離/ひび発生率、是正件数
生産性:打設m/人日、手戻り率、天候起因ロス率
顧客:クレーム率、レビュー/NPS、再依頼率
安全:ヒヤリハット是正率、休業災害ゼロ日数
コーキング工事は、建物の弱点を確実に守り、仕上がりの格を上げる仕事。
2面接着・適材適所・気象判断・記録という“型”でニーズに応えるほど、
「雨が止まった」「見た目が締まった」という即時の手応えがやりがいに変わります。
**雨を止め、寿命を伸ばし、仕上げを美しく。**その再現性が高い会社ほど、次の指名が集まります。
![]()